父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、 正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。 (マタイ 5:45)
今日の箇所でイエス様は「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」と語られました。当時のイスラエルにとって、敵とは異邦人の人々でした。神はイスラエル民族を愛し、選ばれたと彼らは信じていたので、それ以外の異邦人は神に選ばれていない敵と考えていたのです。イエス様はそんな彼らに敵を愛せよと語りました。
私たちの世にもたくさんの区別があります。それによって差別が生まれたり、対立が生じたりします。そういった区別は自己中心の先走りではないかと思うのです。神様はそのような区別をされないお方です。どのような人にも等しく恵みを与えてくださいます。
イエス様は「あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。」と言われました。完全になるとはどういうことなのでしょうか?神様のようになれということなのでしょうか?いいえ、そうではありません。言うまでもなく人間が神様になることなどできません。それほど神様と人間はかけ離れています。完全になるとは「神の包みの中にいることを自覚し、その包みのなかで生かされていることをいつも覚える」ということなのです。
それが、神様に創造された私たちの完全ということです。
神様は今日も「包容無限の愛」をもって私たちを恵んでくださっています。その恵みの中にとどまっていきましょう。