この息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったからだ。(ルカ15:24) 

今日のみ言葉は、有名な放蕩息子のたとえと言われる箇所です。財産の分け前をもらった息子が家から出ていき放蕩の限りを尽くします。しかし、すべてのものを失った時、自分に大切なものを思い出し家に戻っていくという話です。

 この息子を見ると、自業自得なやつだと私たちは思うかもしれません。しかし、聖書ではこの姿は私たち自身であると語ります。私たちも神様から離れ、自分勝手に生きている者です。しかし、神様はそんな私たちをどこまででも愛し、私たちの帰りを待っておられるお方なのです。

 今週の説教タイトルは「私のようなものに教会は…と思っていませんか? 」というものです。日本人は「私のようなものに教会はふさわしく無い」と言われる方が多いと思います。教会は何も聖人のような心清い方が集まる場ではありません。むしろその逆で、今日の息子のように罪を抱え、もう息子と呼ばれる資格がないと感じるものが集まる場所なのです。ですから「私のようなものに教会は」と思っている人にこそ、ぜひ教会に来ていただきたい場所なのです。

 神様はいつでもあなたの帰りを待っています。この神様の呼びかけに答えてまいりましょう。