今日から教会の暦では、アドベントという期間が始まっていきます。このアドベントという言葉は、「到来」を意味するアドベントゥスというラテン語が語源の言葉です。イエス様がやってこられる、「到来」されるクリスマスを待ち望んだ季節、それが今日からクリスマスまでのアドベントの期間です。

 今日の聖書箇所はイエス様がロバの子にのってエルサレムに入られたという箇所です。イエス様はエルサレムに入られる前に二人の弟子を使いに出されました。ロバの子を連れてきなさいと二人の弟子たちに言われたのでした。その子ロバに乗ってイエス様はエルサレムへと入られていったのです。

 ここで注目したいのは、子ロバということです。イエス様は、入場行進のようにしてエルサレムに入られました。そんな中、やはり子ロバというのはふさわしくない動物でした。この当時、王が乗るものと言えばやはり馬です。馬はロバよりもはるかに大きく、堂々としている動物です。ロバは庶民の乗り物でした。 イエス様が子ロバに乗られるとおそらく遠くからはよく見えないということもあったでしょう。つまり、ロバの子にまたがると、まわりに立っている人々と同じ高さにしかならないんです。イエス様は人々と同じ目線の高さになってエルサレムに入られたのです。

 イエス様は王様のように上から見下ろすのではない、同じ群衆の一人としてその目線にたってこの地上にきてくださったお方なのです。イエス様が誕生されたクリスマスもまさにそうでした。イエス様は神独り子として、またこの地上の王としてこの地に来られました。けれどもイエス様がお生まれになったのは、宮殿でもなく、立派なお屋敷でもありませんでした。小さな村の家畜小屋でお生まれになったのです。

 私たちもイエス様の救いを受け取るのになんの資格も立場も必要ありません。なぜなら、それはイエス様の方から私たちのところに来てくださったからです。この地上にイエス様はお生まれになってくださった、それは私たちの心に、私たちのすぐ近くにイエス様が来てくださったということなのです。だから私たちはこのクリスマスを心からお祝いしていくのです。このクリスマスの喜びは誰にも止められません。皆さんにも「イエス様が私のところに来てくださった」というクリスマスの喜びが満ち溢れますように

ルカ19:28-40

 

28 イエスはこのように話してから、先に立って進み、エルサレムに上って行かれた。

29 そして、「オリーブ畑」と呼ばれる山のふもとにあるベトファゲとベタニアに近づいたとき、二人の弟子を使いに出そうとして、

30 言われた。「向こうの村へ行きなさい。そこに入ると、まだだれも乗ったことのない子ろばのつないであるのが見つかる。それをほどいて、引いて来なさい。

31 もし、だれかが、『なぜほどくのか』と尋ねたら、『主がお入り用なのです』と言いなさい。」

32 使いに出された者たちが出かけて行くと、言われたとおりであった。

33 ろばの子をほどいていると、その持ち主たちが、「なぜ、子ろばをほどくのか」と言った。

34 二人は、「主がお入り用なのです」と言った。

35 そして、子ろばをイエスのところに引いて来て、その上に自分の服をかけ、イエスをお乗せした。

36 イエスが進んで行かれると、人々は自分の服を道に敷いた。

37 イエスがオリーブ山の下り坂にさしかかられたとき、弟子の群れはこぞって、自分の見たあらゆる奇跡のことで喜び、声高らかに神を賛美し始めた。

38 「主の名によって来られる方、王に、祝福があるように。天には平和、いと高きところには栄光。」

39 すると、ファリサイ派のある人々が、群衆の中からイエスに向かって、「先生、お弟子たちを叱ってください」と言った。

40 イエスはお答えになった。「言っておくが、もしこの人たちが黙れば、石が叫びだす。」