神の国とは?

 今日の箇所はイエス様が神の国についてたとえを通して語られた箇所です。私たちにとって神の国とはいったいなんでしょうか。ぱっと思いつくのは、天国かもしれません。しかし、聖書において救いは何も死後の出来事のことだけではありません。今、生きている私にとってもイエス様の救いがあり、神の国がそこにあるのです。

 救いは恵み

 まずイエス様が話されたのは、「成長する種」の例え話でした。このたとえ話は、種が成長するのを人を知ることができないということが語られています。つまり神の国は人の手によるものではない、天の神様の御旨によるものなのだと聖書は語っています。それは、神の国、また救いというのが、完全な「恵み」「贈り物」なのです。

小さいと思えることが

 イエス様はからし種のたとえを語られました。からし種というのは、当時小さい種ということの代名詞にもなっていた種です。0.5mmほどの種から2,3mにまで成長すると言われております。それは、小さい、見えないと思われるようなことにまさに神の国、救いがあるのです。私たちの歩みにおいても、小さく見えるようなことがあるかもしれません。しかし、そのような小さな行いの中に、主が働いてくださって神の国を広げてくださるのです。

  • 26:マルコによる福音書/ 04章 26節
    また、イエスは言われた。「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、 
  • 27:マルコによる福音書/ 04章 27節
    夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。 
  • 28:マルコによる福音書/ 04章 28節
    土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂には豊かな実ができる。 
  • 29:マルコによる福音書/ 04章 29節
    実が熟すと、早速、鎌を入れる。収穫の時が来たからである。」 
  • 30:マルコによる福音書/ 04章 30節
    更に、イエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。 
  • 31:マルコによる福音書/ 04章 31節
    それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、 
  • 32:マルコによる福音書/ 04章 32節
    蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」 
  • 33:マルコによる福音書/ 04章 33節
    イエスは、人々の聞く力に応じて、このように多くのたとえで御言葉を語られた。 
  • 34:マルコによる福音書/ 04章 34節
    たとえを用いずに語ることはなかったが、御自分の弟子たちにはひそかにすべてを説明された。